1933年から続く濾過助剤、珪藻土、パーライトのパイオニアとして
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珪藻土・パーライトとは?

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珪藻土・パーライトとは?

珪藻土とは?

珪藻というプランクトンが大量に増殖、死滅、そして沈積し、永い年月を経て珪藻土鉱床が作られ、そこから産出される化石を珪藻土と呼びます。

珪藻は、10万種以上の種類を持つ植物性プランクトンで、身近の海、川、池、水田、水槽、水路など様々な水の中に生息しています。地球上の珪藻が生み出す酸素の量は、全世界の光合成生物が放出する酸素の25%にも達すると言われており、生物が生息する上で、欠かす事のできないプランクトンです。

日本では古くから炭火を入れ使う七輪として、家の土壁の材料として、また漆器で有名な輪島塗の下塗材として珪藻土を使用してきました。世界では古代ギリシャ時代には研磨剤や水に浮く土として軽量レンガに利用されたり、イスタンブールには珪藻土で聖ソフィア寺院のドームが建築されたりしています。

珪藻土が今日のように工業的に利用される契機としてダイナマイトの発明があげられます。ノーベル賞で有名なアルフレッド・ノーベルが非常に不安定な液体であるニトログリセリンを安全に取扱うために珪藻土粉末を使用したことは有名なお話です。また、そのノーベルと同年代より液中の固形分を除去するための濾過助剤としても用いられ始めました。その後、製造方法なども改善され、現在では最も優れた濾過助剤として食品工業をはじめ多くの産業で使用されています。

パーライトとは?

パーライトは火山活動で噴き出した溶岩です。火山活動で噴き出した溶岩が、水中などで急に固まり、ガラス状の岩石になりました。このような岩石をガラス質火山岩と呼ばれ、加熱による膨張する性質のものを工業上ではパーライトと呼んでいます。

パーライトの種類は含まれる水分量によって黒曜石、真珠岩、松脂岩と分類されます。
ポップコーンのように、熱をかけると4~20倍の体積に膨張します。

性質の特徴としては、きわめて軽量で断熱性、保温性がよく吸水性に優れています。また火山岩でできているため、完全な不燃性です。

パーライト資源は、環太平洋火山岱、ユーロアフリカ流紋岩帯中に分布しており、火山活動によってパーライト鉱床が形成されました。
代表的な埋蔵国としては、米国、ギリシャ、トルコ、イタリア、日本です。
全世界の保有鉱量は約8億t(原石ベース)と推定されています。現在の世界の推定消費量の200年分以上の資源があると見込まれています。

パーライトの歴史は新しく1940年頃からコンクリートや石膏の骨材へ使用したのが始まりで、現在では建築材料、樹脂などの充填材、濾過助剤、工業用洗剤として皆様の生活の色々な場面で活躍しています。

 

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